さかさま不動産にて初成約~持続可能なまちの本屋開業に向けた挑戦~

株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co )が運営する”物件を借りて挑戦したいことがある人が、想いを可視化して貸主を募集するウェブサイト「さかさま不動産」にて、2020年6月に本格始動して以来初めてとなる成約事例が生まれたことをお知らせいたします。家主の共感を得て成約に至ったのは、持続可能なまちの本屋を開業したいという挑戦です。

近年、少子高齢化や人口減少、東京一極集中などにより増え続けている空き家。2040年には空き家率は40%(※1)を超えると予測され深刻な社会問題となっています。さかさま不動産は、不動産情報が並ぶ従来型のシステムとは逆さで、借りたい人が情報を掲載し、その夢や想いに関心を持った家主がアプローチ。やりとりをしながら互いに合意すれば、各自で契約をする仕組みです。発想のベースは運営するOn-Coがこれまで空き家は挑戦の場所とポジティブに捉え、空き家を活用したシェアハウス・飲食店などを展開してきた経験から得たもので、サイトには「パルクールパークを作りたい」「アニマルクッキー王国を創造したい」「自給自足の生活がしたい」などの夢や想いが綴られています。

新型コロナウイルスの感染拡大が社会に与えた影響は大きく、私たちの行動や価値観に様々な変化をもたらしました。デジタル化が進み、場所に捉われないテレワークの導入が加速、長引く影響を見据えてテレワーク恒久化に舵をきった企業も少なくありません(※2)。地方移住への関心は高まるなか、さかさま不動産を活用することで、地域に借り手(プレイヤー)を呼び込み、地方移住の課題となる住まいと仕事の確保ができる可能性があることから、空き家を抱える自治体からの問い合わせも増えているのが現状です。
※1 野村総合研究所調べ
※2 緊急事態宣言解除後にパーソル総合研究所が実施した調査(2020年5月29日~6月2日)では、5月のテレワーク実施率は全国平均で25.7%、東京圏では41.1%

今回物件の契約が決まったのは、持続可能なまちの本屋開業に向けて挑戦を進める女性。多種多様なコミュニティが生まれる本屋の必要性を感じて、今年5月にさかさま不動産に登録しました。さかさま不動産を介して同年7月に家主から連絡を受け、コミュニケーションをとるなかで「街を元気にしたい」という双方の想いが合致。9月に成約(名古屋市内の商店街の物件)へと至りました。現在は2021年1月オープンを目指して、クラウドファンディングにて資金調達を行っています。(店舗名:TOUTEN BOOKSTORE)

On-Coが目標とするのは、やりたいことを発信すれば街全体が応援してくれる未来。生まれたての挑戦が集まるさかさま不動産だからこそ、掲載者の夢を後押しできるよう環境整備に努めて参ります。

■さかさま不動産について
概要:借りたい想い”を家主に届け直接つながるウェブサイト(無料)
URL:https://sakasama-fudosan.com/
開始時期:2020年6月より本格始動

■株式会社On-Coについて
企業の役割は社会の実験台であると定義。新しい価値を生み出す為に、直面した課題や事象、縁をベースにスモールステップで実践的な挑戦を繰り返しています
代表:水谷岳史/藤田恭兵
所在地:三重県桑名市西別所1375
設立:2019年3月

■本件に関するお問い合わせ
広報担当:福田
TEL:080-5984-7800
mail:support@on-co.co