まちづくりプログラム「Poc up スクール NAGOYA」から生まれた4企画が実証実験へ ~産官学民連携が肝となった、サウナ・農業・祭・モビリティの検証~

関わる人の主体性向上をミッションに掲げる株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)は、名古屋市(名古屋市住宅都市局)委託のもと、2023年8月より、実践学習型まちづくりプログラム「Poc upスクールNAGOYA」を展開してきました。
今回、本プログラムから生まれた4つの企画において、名駅三丁目・名古屋港エリアにて社会実験を行います。まちの既存ストック(※)を活用し、新たな魅力創出や社会課題の解決を目指します。
※これまでに蓄積されてきた道路・公園・下水道などの都市基盤や住宅・商業・工業などの都市機能のこと

地域共生社会へ

少子高齢化や地域の担い手不足、価値観の多様化など、人々の暮らしや働き方が大きく変化し、地域社会における課題は複雑化しています。
厚生労働省は2016年より、制度・分野ごとの縦割りや、支え手と受け手に分かれるのではなく、住民や地域の多様な主体が壁を越えてつながり、支え合う地域を創る「地域共生社会」の実現を指針を掲げています。
従来の公的支援だけでは対応しきれない制度の狭間にある問題も顕在化する中、人と社会がつながり、支え合う取組が生まれやすい環境づくりへのアプローチが求められています。

連携するからこそ実現できるアイディア

On-Coは2020年より、物件を借りて挑戦したい想いを可視化して貸主を募集する「さかさま不動産」を運営。挑戦者がまちの魅力や課題と、自身の強みを掛け合わせた「事業創出」を行い、それを貸主やまちが応援することにより、波及効果を生み、結果的に賑わいへと繋がる事例を見てきました。
そこで2023年8月より、名古屋市と連携の上、まちづくりに関心を持つ多様な人が、まちに必要な要素(課題等)に触れながら、まちを実証実験の舞台として、自身から湧き出る「やりたいこと」に挑戦する、実践学習型まちづくりプログラム「Poc upスクールNAGOYA」を展開。
起業家や学生、会社員やクリエイターなど多様な参加者が集まりました。単独では実現が難しかったアイディアの種も多く、多種多様な職能が集結するからこそ実現する「構想」や、産官学民連携が肝となる制度の狭間の「挑戦」など、4つの企画が生まれました。
正解がない時代に、「まずはやってみる」の姿勢で挑戦の輪を広げ、担い手として活躍する人を増やすことで、魅力的かつ持続可能なまちの実現を目指します。

4つの企画が実証実験へ

今回、名駅三丁目・名古屋港エリアにおいて、遊休不動産など、まちの既存ストックを活用し、新たな魅力の創出や社会課題の解決を目指す4つの社会実験を行います。

【名駅三丁目エリア】
日時:2024年1月28日(日)11:00~16:00|場所:中村区名駅三丁目17 番19 号(UR 都市機構所有地)

①空き地サウナチャレンジ
メンバー:医療系大学准教授・不動産屋・スタートアップ経営者・コピーライター・イベント会社勤務・大学生
名古屋駅前の駐車場で一時的にサウナを設置し、まちなかで気軽にサウナイベントを行う上での運営面等を検証する社会実験を行います。サウナに関連する店舗も用意し、来場者に対してヒアリング等を行うことで、現在ハードルとなっている様々な課題を整理します。(※一般の方はサウナの利用不可)

②Nagoya One Minute Farm
メンバー:花屋・鉄道会社勤務・デザイン会社勤務・小学校教員
都市部の誰もが徒歩 1 分で「食べられる緑」にアクセスできるような、近い将来の農あるくらしを目指した社会実験を行います。社会実験当日は、種まき体験など農文化に気軽に触れることのできる企画を行い、リニア開業を見据えたまちづくりが検討されている名駅三丁目における都市農園の可能性を検証します。

【名古屋港エリア】
日時:2024年2月10日(土)11:00〜21:00|場所:ガーデンふ頭臨港緑園つどいの広場

③GOOD BOIL FESTIVAL MINATO 24
メンバー:デザイナー・中小企業経営者・地域住民・ショップスタッフ・看板屋・建築学科学生・竹装飾屋
名古屋港の夏の風物詩”みなと祭の盆踊り”を冬に開催する社会実験を行います。地元の方々と協力し、名古屋港に根付く歴史ある文化に新たなコンテンツを組み合わせ『今日、名古屋港へ行こう。』となる場所をつくり、名古屋港のイメージを変えるきっかけとすることで、高齢化が進む地域において、若者の定着を狙います。

④クナイボードプロジェクト
メンバー:忍者プログラマー・コミュニティマネージャー・テレビ局勤務・大学生
忍者必携の”忍具”クナイ(苦無)の精神が宿る、未来型マイクロモビリティー「クナイボード」を制作しました。非電動で軽量であることから、まち歩きのラスト1マイルなどに利用され、まちの資源の再発見や回遊性の向上に役立つことが期待されます。今回の社会実験では、試乗イベントでの乗り心地のヒアリングなどを行い、公道にて走行可能な未来に向けた一歩とします。

今後の展開

今回の実証実験を踏まえ、参加者は2/25に実装に向けた検討や調整を行います。このような取り組みを通して、まちづくりと事業創出を掛け合わせた挑戦の輪を広げ、持続的に活躍する担い手を増やすことで、地域課題の解決や活力に資する好循環を作ることを目指します。

参考:Poc upスクールNAGOYAについて

名古屋市(名古屋市住宅都市局)主催。まちの魅力や課題を踏まえたまちづくり 活動を通して、まちをより良くしていくプロセスを体験する実践学習型まちづくり講座 。まちづくり活動に必要なノウハウを学び、地域と連携しながら企画検討、社会実験を行います。本講座に参加した方が、実際のまちづくりの現場で、継続的にまちに関わり、まちづくり活動の担い手として活躍することを期待しています。
<これまでのスケジュール>
2023年9/2・9/8説明会|10/6ミートアップ|10/28・29リサーチまち歩き|11/12企画&PR勉強会|12/16フィードバック&ブラッシュアップ会|2024年1/28・2/10社会実験|2/25反省会

株式会社On-Co

共同創業:水谷岳史・藤田恭兵|設立:2019年3月|本社:三重県桑名市西別所1375|拠点:名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル|HP:https://on-co.jp/|ミッションは「まだない何かに挑む」。強みは社会に必要と感じた概念を具現化させること。さかさま不動産や上回転研究所、丘漁師組合などを展開している。


本件に関するお問い合わせ
窓口:福田     TEL☎:080-5984-7800   mail✉:support@on-co.co

 

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