茨城県常総市とOn-Coが 「挑戦を応援できるまちづくり」に関する連携協定を締結 〜さかさま不動産を活用し、新たな担い手とまちをつなぐ〜
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、代表:水谷岳史、以下 On-Co)は、松阪市(市長:竹上真人)と2025年10月14日、「地域資源を活かしたまちづくりに関する連携協定」を締結しました。協定は、三重県桑名市、高知県香美市、三重県、茨城県常総市に続く5自治体目の連携となります。
背景|課題の「見える化」から、「活かす」段階へ
常総市では、約2年半にわたって市内を歩き、自治会の協力を得ながら空き家の実態を調査。令和6年3月末時点で約580件(令和5年度約430件)と増加傾向にある空き家を、分類・データ化してきました。 結果、状態や立地によっては「使える空き家」も多く存在することが明らかに。空き家の“活かし方”と“担い手”をつなぐ仕組みを模索していました。
近年、公共施設や広場の整備が進み、市内の道の駅には年間約300万人が来館があるなど、アクセスの良さや土地の価格から、新しい挑戦が生まれやすい環境が整いつつあります。
協定の目的|「さかさま不動産」
On-Coが展開する「さかさま不動産」を軸に、常総市と連携して挑戦したい人の想いを可視化し、共感する大家や地域との関係を生み出すことで、「挑戦を応援できるまちづくり」を進めます。
空き家を課題ではなく「誰かが何かを始める場所」として活かし、「この人に貸してよかった」「この街で挑戦してよかった」という感謝の循環から、新たな産業や交流が生まれる活力ある街を目指します。
主な連携事項
相互連携と協働により、空き家等を活用し、挑戦を応援できるまちづくりを実現することを目指します。
(1) 空家等対策事業に関すること。
(2) さかさま不動産の取り組みに関すること。
(3) 起業などに挑戦する人を応援できる地域づくりに関すること。
(4) 地域のパブリック・リレーションに関すること。
(5) 持続可能なまちづくりに関すること。
(6) その他、協議の上必要と認めること
今後の展開
チャレンジ精神を持つ人の想いを流通させる手段として、常総市が発行する広報物との連携などを検討しています。「挑戦したい人」と「応援したい人」の接点を増やし、まち全体で挑戦を支える仕組みを広げていきます。
参考:さかさま不動産とは
空き家を借りたい人の想いを公開し、共感した大家や地域が借り手を選ぶ仕組み。「誰にでも貸したいわけではない」という心情を持つ所有者の潜在物件を掘り起こし、借り手とつなぐことで、空き家は本屋や飲食店、ゲストハウスなど、創業や移住、関係人口創出の拠点へと再生してきました。
担い手の定着を通じ、地域に新たな経済・文化の循環をもたらすモデルとして、移住や創業支援に力を入れる自治体との連携も増えています。
活用実績と成果
▶︎掲載者数:400名(2025年9月末時点)
▶︎マッチング実績:全国38件(都心〜過疎地まで/サウナ、本屋、リトリート施設、飲食店など)
▶︎表彰:再現性ある共創モデルとして、国交省・環境省・日経・PR協会など複数受賞
▶︎効果:創業支援/関係人口創出/空き家流通/文化的土壌づくり/担い手誘致/地域経済活性化 など
株式会社On-Co
代表:水谷岳史|設立:2019年3月|本社:三重県桑名市西別所1375|拠点:名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル|HP:https://on-co.jp/
ミッションは「まだない未来をつくる」。強みは社会に必要と感じた概念を具現化させること。さかさま不動産や上回転研究所、丘漁師組合などを展開している。