世の中に「まだない」に向き合う人の拠点「madanasaso(マダナサソウ)」始動~約400平米の元印刷工場で持続可能なモノづくりを~

 関わる人の主体性向上をミッションに掲げる株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)は、世の中にまだ「ない」ものを生み出そうと志を持つ人の拠点「madanasaso(マダナサソウ)」を立ち上げました(愛知県名古屋市西区新道1丁目13-15) 。
 On-Coが展開しているプロジェクト「上回転研究所」のアップサイクルの考え方を軸に、同じ志を持つ多様な人が切磋琢磨することで、既存の価値観にとらわれない発想を具現化する場を目指します。

 

各社で活性化する新規事業開発

 革新的な技術の普及や新型コロナウイルスの流行などビジネス環境の変化する中、企業にとって、既存の枠にとらわれない新規事業開発やイノベーション人材の育成が、重要な経営課題になっています。
 また世界的な環境問題・社会問題への関心の高まりから、企業は中長期的な価値向上を見据えて、SDGsやESGの観点での取り組みや戦略を取り入れることが求められています。

 

持続可能なモノづくりの時代へ

 上回転研究所とは、ゴミを新たな素材へと変える工程に触れてもらい、ゴミへの価値観を換えるきっかけを創出するアップサイクルコミュニティ(所長:素材デザイナー村上結輝)です。
2022年5月に活動を本格始動したところ、環境問題に高い関心と意識をもつ、ミレニアル・Z世代が集まり、モノづくりを始めるようになりました。伴って廃材利活用や新規事業開発を見据えた企業からの相談も増えました。

 これまで廃棄石膏ボードやコーヒーかすなどを活用したアップサイクルワークショップは約30回(離島や企業内でも開催)以上。また東京や京都、長野での展示や登壇などを通して、大量生産大量消費から、持続可能なモノづくりに可能性を感じる人が多くいることがわかってきました。

 

「まだない」が未来を創る

 上回転研究所に集まる若者に共通しているのは「成果が出るかわからない」「社会に理解もされないけれど、まだなさそうなものこそ未来を創るんだ」と信じて進める志。世の中に新しいことを生み出すのは容易ではないからこそ、主体的にまだ「ない」に向き合い、未来を創る人のアイディアと熱量が交わる環境が必要と考えました。
 これまで活動の拠点は名古屋市内のマンションの1室でしたが、関わる人が増えキャパを超えた為、約400平米の拠点「madanasaso」を創ることになりました。
例1)ロンドン大学から素材開発インターンに来た学生は、廃棄パンから紙「ペーパン」を創る実験を実施
例2)上回転研究所に拠点を置いていたギルド集団が、3Dプリント競技大会にて優秀賞を獲得

活動拠点だったマンションの一室

madanasasoの1階

                                

なぜOn-coが取り組むのか

 On-Coは物件を探す借り手の想いを可視化して貸主を募集する「さかさま不動産」などを運営しており、物件をコミュニティ醸成やまちづくりの場として捉えています。またさかさま不動産もmadanasasoも、アイディアの根底には、代表陣が2010年頃から約10年間数軒の空き家を挑戦の場として利活用する中、応援してくれた大家や地域の人、先輩経営者から「理解出来ないけど頑張れ」と支えられた原体験から着想に至っています。
 上回転研究所においては、2021年冬から若手クリエイターを応援する目的で、自社が管理するマンション(名古屋市中区)の一室を無料で解放。素材デザイナー村上が入居することとなり、コーヒーかすと牛乳から作る「カフェオレベース」や、廃棄石膏ボードを利活用した「resecco」などの新素材が生まれ、活動が加速した流れが、設立のきっかけとなりました(現在村上は社員となっています)

 

今後の展開

 12月10・11日には「上回転祭-サステナブル”わっしょい”フェスティバル」を開催予定です。また12月24日までクラウドファンディングを実施し、2023年3月には、1階は機材や器具をシェアするモノづくりと展示空間、2階はワーク空間+αとなることを予定しています。既にモノづくりをする人たちが作業を始めており、ワークショップや企業見学なども行われています。
クラウドファンディングについて https://camp-fire.jp/projects/view/626710#menu

 

上回転研究所について

 素材デザイナー村上結輝を中心に「ゴミの新しい行き場」を考える人を増やす活動を行っているコミュニティです。若者や企業が集まり、まるで料理をするようにアップサイクルと向き合っています。一人一人が廃棄物の分別を徹底かつ減量化する努力を行い、最終的にはゴミ箱が不要になる社会を目指して取り組んでいます。

 

上回転研究所所長:素材デザイナー村上結輝について

 新型コロナウイルスの流行を機に大量生産大量消費の中で暮らしていた自分の生活を見直すようになり、芸術大学の卒業制作でバナナ皮からレザー素材を開発。
 卒業後も廃材を活用した素材開発や、資材本来の価値を活かしたプロダクトデザインに注力。2021年にはコーヒーかすと牛乳から作る「カフェオレベース」、2022年には廃棄石膏ボードを利活用した「resecco」などの新素材をリリース。身近な廃材を美しい素材に生まれ変わらせることで、アップサイクルの考え方や可能性を感じてもらい、社会課題を「自分ごと化」するきっかけを創出している。

 

株式会社On-Co

代表:水谷岳史/藤田恭兵 | 創業:2019年3月
所在地:三重県桑名市西別所1375 |HP:https://on-co.jp/
ミッションは関わる人々の主体性を向上させ、挑戦が溢れる面白い世の中をつくること。強みは社会に必要と感じた概念を具現化すること。さかさま不動産や丘漁師組合、上回転研究所などのPJを展開している。

本件に関するお問い合わせ

窓口:福田TEL:080-5984-7800Mail:support@on-co.co

 

————–

別紙:プレスリリースを読んで下さった皆様へ

素材デザイナー村上結輝です。
僕は今まで一人で廃材からの素材開発をしてきました。

始まりは実家の6畳ほどの自室から、コロナで家に居るしかない極限状態でバナナの皮からつくる「バナナレザー」が生まれました。その素材を「きっかけ」に、素材デザイナーとしての僕の活動が始まりました。

はじめはなんか面白そうだから、そう思って作った素材で僕の人生は変わったと思います。

有り難いことに作った素材は色々な方に注目され、メディアに出させていただく機会も増えました。

コーヒーかすと牛乳で作った「カフェオレベース」や廃棄石膏ボードを活用した「リセッコ」なども各業界の方々から沢山のお声がけを頂いている中で、僕にも仲間が増え、活動の場は自室を飛び出して、今は名古屋の久屋大通にあるマンションの1室でアップサイクルコミュニティ「上回転研究所」を運営するまでになりました。

「上回転研究所」というのは誰もが廃棄物を美しく生まれ変わらせられる未来を目指して始めたコミュニティです。

コミュニティでは僕以外の若者を巻き込んでそれぞれ興味のある廃材を素材化する事を目標に実験を繰り返しました。その中でいくつか可能性のありそうな素材が誕生したり、みんなに素材開発や廃材活用を体験してもらうためにワークショップを始めたりと活動の幅もどんどん広がって行きました。

そして素材やコミュニティが注目され、沢山の方と関わるなか、わかってきたことがあります。それは

・僕一人では限界がある事
・廃材から何かを作りたい人や興味がある人が多くいる事
・でも作る場が少ない事
・そして実は誰にでもアップサイクルや素材開発ができる事
・でもやり方が分からない事

僕が目指したいのは誰もがゴミを使ってものづくりを楽しみ、それが当たり前になっていきゴミという概念やゴミ箱という存在がなくなる世界です。

でもそのためには僕一人がやっていたって無理なんです。もっと沢山の方が廃材を活用し、美しい物を生み出し、そこに価値を感じる人を増やしていかなくてはなりません。興味のある人は沢山いるんだと思います。でもやり方が分からない、場所がない、だからみんなでアップサイクルが出来る場所を作るんです。

今はマンションの1室でやっていますがとてもじゃないけど狭すぎて作業ができません、もっと広い場所で、みんなでアイデアを出し合ってより意味のある美しい作品を作り世に出して行きたい!

その活動が伝播し廃材でのものづくりを通して人々の世界の見え方を変えていくための第一歩として、どうか皆さん応援して下さい。

僕がコロナを「きっかけ」に素材開発を始めて人生が変わったように、僕達が運営するこのコミュニティを「きっかけ」に皆さんが物を作り出すことで、皆さんの人生が変わる「きっかけ」を作れるような、そんな場所にしていけたらと思っています。

拙い文章ですが、僕の想いはこもっているはずです。正直僕がクラファン(※)をやるなんて思ってもいませんでした。お金も大切ですが、お金よりも何よりもこの活動に興味関心を持ってほしいです。是非遊びに来て下さい、そして話しましょう。何卒応援の程よろしくお願い致します。

素材デザイナー 村上結輝

※クラウドファンディングについて
https://camp-fire.jp/projects/view/626710#menu

 

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