関わる人の主体性向上をミッションに掲げる株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)が運営するアップサイクルコミュニティ「上回転研究所」は、飲食店からコーヒーかすの活用について相談が増加していることを受け、10月1日国際コーヒーの日より、各社から発生するコーヒーかすを資源としたランプシェードや花瓶等の商品を製作するサービスを開始致します。
コーヒーかすをインテリアに変えることで、店舗スタッフやお客様と共に、廃棄問題を自分事にするきっかけを創出します。
■問題視されるコーヒーかす
2021年における国内コーヒー消費量は約43万トン(※)と拡大傾向が続くコーヒー産業。その裏で問題視されているのが、コーヒー抽出後に出るゴミ(コーヒーかす)です。水分を含んで膨大化したコーヒーかすは事業廃棄物として処理されると同時に、温室効果の高いメタンガスを生成するなど、環境への影響も危惧されています。
※全日本コーヒー協会「日本のコーヒー需給表」
■飲食店からの声「毎日出るコーヒーかすを活用したい」
上回転研究所では2021年からコーヒーかすと牛乳を使った新素材「カフェオレベース」でランプシェードなどの商品を展開してきました。
今年に入り全国の飲食店から「自社で出るコーヒーかすを使って商品を創ってほしい」という相談が増えてきたため、依頼主からコーヒーかすを回収の上、ランプシェードや花瓶等の商品を製作するサービスを開始することとしました。
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■サービス概要
開始日:2022年10月1日(土)~
ランナップ:ランプシェード、植木鉢や花瓶など(応相談)
商品例:カフェオレボウルランプ(24,800円)
流れ:サイトからご注文後、約1ヶ月ほどで発送(掲載は9月末を予定)
サイト:https://banaleather.thebase.in/
■カフェオレベースとは
素材デザイナー村上結輝が開発したコーヒーかすと牛乳から作る新素材です。豆の種類や焙煎度合いによって色合いが変わるため、各社コーヒーの個性を活かした商品を生み出せます。特徴は天然由来の素材のみ使用しているため、生分解性が高い点です。
開発の起点は毎朝ドリップコーヒーを淹れる中、ゴミとなるコーヒーかすの活用を考えるようになったことでした。
■導入事例
①名古屋市内に4店舗展開するコーヒーショップTHE CUPS(本社:愛知県名古屋市)
「コーヒーにまつわるちょっとおもしろいこと」を掲げる店舗。全店で1日約250杯のコーヒーを淹れており、毎月発生する約110kgのコーヒーかすの活用を模索されていました。今年7月に上回転研究所とコラボを開始し、店舗に飾る植木鉢を製作。8月にはカフェオレベースを使ったワークショップを開催させて頂きました。
②自家焙煎コーヒー豆専門店カフェ デ コスタリカ(住所:山口県周防大島町西方2877)
「本当に美味しいコーヒーを届けたい」という想いで、旬の豆の個性を最大限に引き出す焙煎とハンドドリップをしているコーヒー店。新店舗(10月オープン)のカウンターに吊り下げるランプシェードを製作させていただきました。
■今後の展開
廃棄物の回収にあたる環境配慮面から、導入店舗でのワークショップや廃棄物が出るその場でアップサイクルを行う「マイクロファクトリー構想」を進めております。
廃棄物への価値観を換える場を拡げるべく、飲食店や建築現場等と連携を強化して参ります。
■上回転研究所とは
名古屋市にて廃棄問題に対して、意匠性のある新素材開発という手法で取り組む素材デザイナー村上結輝を中心に展開しているアップサイクルコミュニティです。若者や企業が集まり、まるで料理をするようにアップサイクルと向き合っています。
一人一人が廃棄物の分別を徹底かつ減量化する努力を行い、最終的にはゴミ箱が不要になる社会を目指して取り組んでいます。(活動拠点:愛知県名古屋市中区丸の内3丁目 ソイソースマンション内)
■素材デザイナー村上結輝について
新型コロナウイルスの流行を機に大量生産大量消費の中で暮らしていた自分の生活を見直すようになり、芸術大学の卒業制作でバナナ皮からレザー素材を開発。
卒業後も廃材を活用した素材開発や、資材本来の価値を活かしたプロダクトデザインに注力。2021年にはコーヒーかすと牛乳から作る「カフェオレベース」、2022年には廃棄石膏ボードを利活用した「resecco」などの新素材をリリース。身近な廃材を美しい素材に生まれ変わらせることで、アップサイクルの考え方や可能性を感じてもらい、社会課題を「自分ごと化」するきっかけを創出している。
株式会社On-Co
代表:水谷岳史/藤田恭兵
創業:2019年3月
本社:三重県桑名市西別所1375
ミッションは関わる人々の主体性を向上させ、挑戦が溢れる面白い世の中をつくること。さかさま不動産や丘漁師組合、上回転研究所などのプロジェクトを展開している。
公式サイト:https://on-co.jp/
本件に関するお問い合わせ
窓口:福田
TEL:080-5984-7800
Mail:support@on-co.co