madanasasoへの想い〜藤田編〜

名古屋駅徒歩圏内に「ゴミの新しい行き場」をみんなでつくる“おっきなアップサイクルセンター“立ち上げます!

素材デザイナー: 村上結輝くんが(株)On-Coにジョインしてから、たくさんの廃棄物活用について相談されてきました。

ホエイ、コーヒーのチャフ、繊維の残系、車のモデルを作るための樹脂、間伐材、果物の皮、残砂、タイル、陶器、天井材、タイルカーペット、化粧品、金属片、包装容器、カーボンファイバー、紙、段ボールなどなど。

本当に多くの方が「廃棄物をなんとかしたい!」と思っていること、を感じさせられた半年間でした。

そういった相談に対して「こうしたらなんとかなるんじゃないかな?」と思いながらも全てを僕らで取り組むこととができず、村上と共に歯がゆい日々を送っていました。

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同時期に、上回転研究所では「素人でも廃棄物から新素材開発」を目指してインターンシップ制度を実験的に始めました。

約3ヶ月間でしたが結果として「堀川のヘドロから、堀川近くに住んでる人たちが使えるようなプロダクトを作りたい!」「廃棄される古着から染料を取り出し、ボールペンにして使いたい!」「廃棄パンから紙を作って、再びパン屋さんで使って欲しい!」といったアイデアが生まれ、実現に向けてマンションの一室で一緒に手を動かしてきました。

その中で、世の中に発表できるものになったのが、ロンドン大学の学生である 岡崎 さゆり さんが夏休み1ヶ月間で共同開発した「廃棄パン80%で作られた紙素材ペーパン」でした。

僕らが思い描く、「みんなでゴミの新しい行き場を考える」ことが形になった瞬間でした。

それと同時に、カフェオレベース、リセッコといった既存のサステナブル素材もたくさんの企業の方から興味を持っていただき、生産体制を整える段階に入っていきました。(カフェオレベースはハノイ空港など海外でも使われ、リセッコは建築市場で日の目を浴び始めました。)

同時にプロジェクトが進む中、全てをマンションの一室で行うには限界も見えてきました。

そして、 水谷 岳史さんが名古屋駅近くに約400平米の大きな倉庫物件を見つけ、移転先として契約することにしました。

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廃棄物の課題は非常に根深く、誰か一人が頑張れば解決するような問題ではないことがこの半年間でわかってきました。

そんな中で僕らができることは「廃棄物からプロダクトを作るというプロセス」を通してゴミに想いを寄せ、ゴミと人との新たな関係性を作ることで分断を無くし、共存できる持続可能な社会へと近づくんじゃないかと考えています。

その具体的なアクションが、上回転研究所での新素材開発であり、アップサイクルワークショップであり、イベントであり、今回の大きなアップサイクルセンターの立ち上げだと思っています。

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アップサイクルセンターには、僕らが今まで使っていた廃棄物を新素材にするための設備や既存素材だけでなく

・陶器やガラス素材を作るための電気釜

・ペットボトルの蓋など樹脂素材を素材化するための粉砕器 (共に 小林 政志、大森 美瑠 協力)

・造形や型を制作するための3Dプリンタ(粘土系と樹脂系 各2台ずつ)も用意します。( 池本 しょうこ、Azusa TazumiらND3M協力)

後に飲食スペースを作ったり、近所の高校生や商店街と一緒にアップサイクルプロジェクトを立ち上げたりできたらという夢もあります。

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今までアップサイクルに興味があった人もなかった人にも遊びに来ていただきたいと思い、クラウドファンディングも始めることにしました。まずは知っていただくことからだと思いますので、みなさんにもお知らせさせていただくことをご容赦ください。

・みんなで「ゴミの新しい行き場を考える」ことから、新たなアイデアやプロダクトでぼくらの生活をちょっと豊かにすること

・企業の産業廃棄物の課題を解決し、世界に発信できるようなプロダクトが生まれ改めて日本のものづくりが世界で見直されること

・地域で抱えるゴミ処理の問題を主体的に解決し、持続可能なまちづくりをつくること

そんなことが今回作る場所「madanasaso(マダナサソウ)」で実現できたらと考えております。

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クラウドファンディングは今日からスタート、終了は今年のクリスマスです。もしよかったら、ひとまずそれまでお付き合いいただけると嬉しいです。https://camp-fire.jp/projects/view/626710#menu

長文失礼いたしました!

よろしくお願いいたします。

こんなにもわかりやすく、かわいいイラストは Mizuno Yuna さんがつくってくれました。

藤田

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