3/5イベントレポート:商店街は人を救えるか?

▼イベントサマリー

2023年、「まだない未来を作る場所」madanasaso(名古屋駅から徒歩17分)にて名古屋市主催で商店街のこれからを考えるイベントを開催。
第一部トークではグッドデザイン賞大賞を受賞したチロル堂の仕掛け人、坂本氏をお呼びし商店街のこれからのあり方について触れ、第二部では名古屋市内の4つの商店街と8人の事業者の座談会を行い、商店街のこれからについて考えました。

▼坂本氏トークイベント:持続可能な商店街に必要なのはビジネスor商売?

前半の坂本氏事例紹介が終わりチロル堂がなぜグッドデザイン賞大賞を受賞することになったのか?なぜチロル堂を始めるに至ったのか?その経緯を聞かせていただきました。後半からは商店街についてみんなで考えるというところで坂本さんに話していただいたのは「商売」と「ビジネス」の違いについてでした。

ビジネスは大きな利益をあげることを目的とし、 商売は続けることを目的とする。

そんな中でこれからの商店街に必要なのはビジネスではなく商売なのかもしれないという話から、とはいえ持続していくことを考えた時に家賃が相場よりも商店街だからという理由で高すぎるんじゃないか?と言った話が出てきました。

そこで事業者からは

「家賃を3ヶ月無料にしてほしい。3ヶ月本気で動けば何かが変わるんじゃないか!」

と言ったコメントも飛び出しました。

商店街や街を盛り上げたいと思っている人たちが少しずつビジネス(短期的に利益が出るもの)ではなく、商売という意識を持ちながら事業や街の活動を行っていくことがもしかしたら持続的なこれからの商店街に繋がっていくのかもしれない。と感じられた2時間でした。

▼座談会:売買だけでなく、気持ちのやり取りを。商習慣を取り戻すことが重要

第二部で名古屋市内の商店街と事業者の座談会では、最初は慣れない状況に事業者も商店街の皆さんも困惑している状況でしたが後半は事業者の熱い想いが出てきて今までにない終わりを迎えました。

改めてですが、本イベントの目的は市内の商店街を盛り上げるために事業者が商店街を知り、関係性を作ることを優先したイベントになります。
そのため、マルシェとトークイベントが混在しているようなイベント形式になりました。

混在することで問題が発生するのではないかという心配はありましたが、結果としてとてもいい効果が見られました。その一つが自己開示による関係性構築です。

他のイベントで名前や顔は知っていることは多かったのですが、やはり大事にしている想いやこれからやりたいと思っていることを話し合う機会がなかなかない中で実は同じ想いや苦しみを持っていることを共有できたことでやっていることや興味のあるエリアは違えど、共感する部分が生まれそう言った事業者同士での絆が生まれたことが面白かったです。

さらには商店街と事業者の関係で言えばすぐにその商店街で出店するということはなかなかならないですが、まずは関係性をつくるという意味でマルシェに出店や、ワークショップをおこなうなどの展開にも繋がっていたのが印象的でした。

生活をする上でものが売れることは大事だし、マルシェに欠かせない要素として売買を抜くことはできません。しかし、売買しか設計していないイベントと違うところが今までにないような反応をいただけた結果になりました。

▼舞台裏話:「誰もがコーヒーと焼き菓子とカレーを作れる世界の先はグローバル資本主義への戦いの狼煙」

坂本氏と舞台裏で話していたことで、とても印象に残っていることがあります。

「コーヒー屋さん、カレー屋さん、焼き菓子屋さん。たくさんあるけどぱっと見だと大きな違いがないようにも見える。これは社会的にどういう現象なんだろうか?」

というようなことを話していました。

これは僕も1年ほど前から気になっていて「クミン1gの差別化の世界線」と呼んでいたのですが、坂本氏がトークイベント内で回収していたのでここに記します。

効率で便利を追求した生活に本当の自由はない。Amazonやアプリで満たした生活の先に広がるは貧しい国。 大事なのは資本の渦に飲み込まれないこと、暮らしを自分たちで作っていくこと、小さくてもいいから経済を回すこと。 爆発的に増えているマルシェはその一途になる。これは資本主義社会への反撃の狼煙になるのかもしれない。

と言った内容でした。
もしかしたら、コーヒー、カレー、焼き菓子から始まり、紅茶、ルーローハン、パンなど品目増えていった先にある僕らの社会にはイオンもpaypayもNETFLIXもない新しい顔の見える経済社会が待っているのかもしれません。

▼経国済民とは世を治め、人民を救うこと

代表の水谷から出た言葉

「経済はもともと、経国済民から生まれた言葉である」

そんな中で、便利になった僕らの経済社会は救われているのだろうか?
もしかしたら、これ以上救われる人はいないのかもしれない。

そう考えると、便利や効率、消費的な視点では続けられなさそうな商店街は、ビジネスではなく商売に力をいれることで今まで救われてこなかったことを救うことができるのかもしれない。

便利・快適・効率は現状を維持しつつ、大変で、苦労して不便かもしれないけど、人の温もりを感じれるような、汗をかけるような、声をかけあえるような街のあり方が人を救い、持続的な街の発展を作っていくのではないかと、僕は感じました。

(株)On-Co 藤田

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