「丘から海を考える」丘漁師組合 生産地と消費地をつなぐ意見交換会「丘漁師会議」1/30開催

株式会社On-Co(本社:三重県桑名市)が取り組む、海の課題を知りアクションを起こす人を増やす【丘から海を考える[丘漁師組合]】プロジェクトは、創業145年のローカルチェーン・株式会社歌行燈(本社:三重県桑名市、代表取締役:横井健祐、以下「歌行燈」)と共催で、1月30日(火)に漁業関係者や卸業、流通、飲食店、行政、消費者との情報交換会を開催します。
生産地と消費地、それぞれの環境や課題を越境しながら議論する場を醸成することで、より時代に合う持続可能な水産物の活用を目指します。

 

■背景:海洋環境の変化「海の幸が食べられなくなる未来」も

水産庁によると、日本の漁業就業者は13万5,660人(令和2年)で、年間7~9千人が減少傾向です。さらに海水温の上昇や長引く黒潮大蛇行などの海洋環境の変化で、獲れる魚種・量が変動。エネルギー高騰なども重なる中、漁業従事者だけでなく、飲食事業者や消費者も危機感を持ち、出来ることから取り組みたいと考える人が増えています。
2021年に発足した「丘漁師組合」には、「生産者と直接繋がってリアルな物語を届けたい」「海の変化に寄り添って地域に伝えたい」という飲食店からの相談が来ています。また、漁業従事者からは、持続可能な水産資源の活用や、連携の相談も寄せられています。
海の幸が豊かな日本でこれからも持続可能な漁業を営むために、これまで既存の商流に沿ってそれぞれの立場を深く知り会う場がなかった水産関係者、飲食店、販売店、消費者がまずは直接交流を図り、生産地と消費地が越境しながら行動へと繋がる手掛かりを模索する必要性を感じました。

 

■歌行燈との共催に至った経緯:未活用魚の採用に手ごたえの歌行燈。

歌行燈では、丘漁師組合で海の現状を知り、2022年1月以降、未活用だった「サバフグ」や「オオニベ」を季節メニューとして提供しました。お客様からは味の評価とともに課題の理解も得られ、飲食店として未活用資源活用の役割や意義を大きく感じていました。
こうした取り組みを踏まえ、2024年度から年間を通して三重の魚を扱う方針を検討する中で、改めて仕入れや「今、地域の海で何が獲れているか」というリアルタイムな情報をどう収集し、誰に相談することが地域と飲食店の両者にとって持続可能か、という課題もあがってきました。海の変化に対し、飲食店ができることは何か、という相談も増えてきており、歌行燈が実際に取り組んで感じた可能性や課題、疑問をそれぞれの立場から話しあうことで、ほかの飲食店が地域の海と繋がる機会を生み出す広がりも生みたいと丘漁師会議としての共催を決めました。

 

■イベント概要:丘漁師会議~地域の海と消費地をもっとつなぐ~

開催日:1月30日(火)15:00~16:30
方 法:オンライン配信
参加費:無料
内 容: 1.趣旨説明 2.ゲストによる取り組みと課題感の共有 3.ゲストを中心としたトークセッション 4.参加者も交えた大意見交換会
詳細/申込:https://peatix.com/event/3811144/view
ゲスト:
橋本純(鯛養殖漁師)
横井健祐(歌行燈 代表取締役社長)
杉野希都(NHKディレクター)
松井隆宏(東京海洋大学 准教授)
見市哲也(築地音幸、常務取締役)
山本徹(株式会社フーディソン 代表取締CEO社長)
三重県庁 フードイノベーション課
三重県庁 水産振興課 水産流通班

主 催:丘漁師組合(組合長・水谷岳史)
共 催:株式会社歌行燈/株式会社On-Co

■今後の展開

歌行燈のような、海の課題に取り組む「素人プロ」飲食店と生産地との連携を増やしていけるよう活動を続けていきます。生産地と飲食店が繋がって課題解決へと行動する人達が増えるよう、消費者も含めて関心のある人たちをつなげてまいります。
丘漁師組合では、消費者が海のことを考える時間をいかに楽しく増やすかという視点で、多様な切り口でのイベントを企画しています。2月には獲れたての魚で長期保存可能なレトルト食品を作る漁村ツアーを企画中。健康経営に関心の高い経営者に対し、社員の健康づくりの一環として社員自らが生産地の赴き、海や魚のことを知りながら自分たちの食事となる加工に関わる機会を創出します。

 

■丘漁師組合について

【活動目的】
丘漁師組合では、海に関わる人達だけでなく、生活者が海の現状を理解し取り組むアクションが増えることで、海の課題解決が加速すると考え、そのきっかけづくりを目的に2021年から活動を開始しています。
SDGsなど、社会課題に関する意識が高まる一方、実際に行動に移している人は1割程度*2という調査結果が出ています。世の中に溢れる社会課題の解決を進めるには、課題の当事者ではない人々が、どれだけ課題に関心を持ち、一人ひとりがアクションを起こせるか。という点が重要だと考えています。

*2:株式会社ネオマーケティング 2020年12月22日発表「「SDGs個人での取り組みに関する調査」参照)

【主な活動】
・FabCafe Nagoyaにて低利用魚メニューの導入がスタート (2021年10月より)
・未利用魚で社内改革。創業144年老舗うどん屋 歌行燈がニベメニューをスタート (2022年1月)
・丘漁師組合の未利用資源活用に日本初上陸の人気レストラン「Pizza 4P’s」が共鳴~食に纏わる循環を目指して~(2023年11月)

 

■株式会社歌行燈について

代表取締役社長:横井健祐  創業:明治10年(1877年)本社所在地:三重県桑名市末広町40番地
明治10年創業のうどん・そば料理店。本店・本社を三重県桑名市に置き、愛知岐阜三重と関東に国内36店舗を展開。
現在の5代目代表はコロナ禍で大きく経営を見直し、「あじひとすじ」への原点回帰と飲食店として地域に還元することを重視。その折、三重の海の課題を知り、生産地への訪問や漁業従事者と交流する中で、三重県で低利用魚として扱われる「オオニベ」「サバフグ」などの採用に流通や加工も含めて挑戦中。http://www.utaandon.jp/

 

■株式会社On-Coについて

共同創業:水谷岳史・藤田恭兵|設立:2019年3月|所在地:三重県桑名市西別所1375|拠点:愛知県名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル(マダナサソウ)|HP:https://on-co.jp/
ミッションは関わる人々の主体性を向上させ、挑戦が溢れる面白い世の中をつくること。強みは社会に必要と感じた概念を具現化すること。さかさま不動産や丘漁師組合、上回転研究所、マダナサソウなどのPJを展開している。

 


本件に関するお問い合わせ
PR担当:武田      TEL☎:080-5984-7800    mail✉:support@on-co.co