テーマは「地域の海と消費地をもっとつなぐ」
獲れる魚種が変わり、量が変わり、海の変化が叫ばれている今。
原因は複合的で、対策は簡単ではないですが、丘漁師組合ではこれまでの学びの中から、今、私たちにできることとして
自然の恵みを「余すことなくいただく」ことの重要さを実感しています。
そのために必要なのが、生産地である海と、消費地である飲食店・販売店とのつながり。
生産地も、飲食店も、流通も、獲れたものを生かしたい、せっかくならおいしくいただきたい、と思っていることがわかっています。
でも、これまでの商習慣や流通、物流、それに消費者側の意識もあって、今までどおりでは難しい場面もやはり出てきています。
獲れすぎたり、予想より獲れなかったり、数がまとまらない未活用資源を生かそうと思ったときに
飲食店では、仕入れを、誰に、どう相談するのがいいんだろう、、、
生産地では、まとまった数が必ずあるわけではないので、どうしたら飲食店が使いやすいんだろう、、、
それぞれが相手を思いつつもどかしい想いをするときに、きちんと海と消費地がしっかりつながっていることが必要なんじゃないのかなと。
それぞれが見ている現実や課題を共有しながら、海と飲食店・販売店がどうやって有機的につながっていくか、繋がりを深めていくか、を考える会にできればと思います。
今回も、漁師さん飲食・流通・販売・卸とたくさんのプロフェッショナルの方々が参加。
行政や食べる側の人も加わり、いろんな視点から「海と飲食店をつなぐ」について、話せたらいいなと思っています。
イベント概要
日時:1月30日(火)15:00~16:30
開催:オンライン(Zoom)
参加費:無料
申込:https://peatix.com/event/3811144/view
【プログラム概要】
1.趣旨説明
2.ゲストによる、各自の取り組みと課題感の共有
3.ゲストを中心としたトークセッション
4.参加者も交えた大意見交換会
【主催】水谷岳史 丘漁師組合(組合長・水谷岳史)
【共催】株式会社歌行燈/株式会社On-Co
【ゲスト】漁師/漁協職員/流通事業者/飲食店(株式会社歌行燈)
参照:丘漁師組合について
「丘から海を考える」をコンセプトに、海の課題について、現場をよく知る生産者から話を聞いたり現地へ訪れて学ぶ機会を作り、行動をする人を増やすプロジェクトです。実際に飲食店と生産者をつなぎ、未利用資源の活用や豊作生産物の活用等を通して消費者や個人へ海の現状を知っていただく機会づくり等を行っています。
(参考リリース)
1.海を考える素人プロ集団 丘から海を考える「丘漁師組合」プロジェクトスタート。 「行動する個人を増やす」ことが社会課題解決の一歩に
2.【丘漁師組合が広げる[海の課題に取り組む「素人プロ」]の輪。 】「FabCafe Nagoya」が低利用魚メニューを開発。10月1日より提供スタート。
3.創業144年老舗うどん屋と丘漁師組合がコラボ。限定メニューを販売~低利用魚を取り入れて社内意識改革へ~
参照:株式会社歌行燈について
創業:明治10年(1877年)「志満や」として創業したうどん・そば料理店。本店・本社を三重県桑名市に置き、現在「歌行燈」「やじろべえ」「歌行燈ゑべっさん」「四代目横井製麺所」などを国内で35店舗展開。明治の文豪・泉鏡花の名作「歌行燈」の作中に登場するうどん屋のモデルであり、その後「歌行燈」へ店名を変えた。
現在の5代目代表はコロナ禍で大きく経営を見直し、「あじひとすじ」への原点回帰と飲食店として地域に還元することを重視。三重県で低利用魚として扱われる魚の採用や、名産であるはまぐりの活用、余剰生産物の活用、県のブランド化産品の積極的採用などを通じて、三重県の魅力発見に貢献すべく挑戦中。